ガザ地区に関する資料集
面積、人口、その他の環境などガザの事実
Last Modified 2004.10.20
【ガザ地区】
ガザ地区は、報道では「パレスチナ自治区」などと表現されることもありますが、ヨルダン川西岸地区同様、実際は 1967年以降2004年現在に至るまでイスラエルの軍事占領下にあり、常にイスラエル軍が支配し弾圧を続けてきました。イスラエルは、人々に対する武力による直接的な攻撃はもとより、家屋破壊、農地破壊、道路封鎖、学校への攻撃や封鎖による教育システムの破壊、水道や電気などインフラの破壊、移動の自由の剥奪、経済封鎖、土地の収奪、入植地の建設、水資源の略奪、「行政拘束」という名の罪状無しの拘禁とそれにともなう拷問などなど、数限りない犯罪行為を行っています。
【基礎データ】
- ガザ地区には 130万人以上の人が暮らし、そのうち難民は90万人以上。(2003年UNRWA調べ)
- 8ヵ所の難民キャンプがある。(UNRWA:GAZA REFUGEE CAMP PROFILES)
- 人口約130万人に対して面積は363平方キロ(東京都23区の約6割)。縦が約46km、横幅が約6kmから10km。難民キャンプは世界最高の人口密度といわれている。
ガザの面積の40%以上が国際法的には違法な(イスラエル的には合法な)ユダヤ人入植地となっている。入植者数は 約6000人(そのうち、実際に日常生活を入植地で行っているのが何人かは不明。住民登録だけして実際にはそこで暮らしていない入植者もいるらしい)。つまり、人口比において0.5%ほどを占めるに過ぎないイスラエル人6000人が40%を占有し、その残りで130万人がひしめきあって暮らしている。もちろん、占有面積の多寡にかかわらず、占領地に入植地を作るのは国際法違反。(右の地図は少し古いが、地図中の緑色の部分が入植地。なお、ガザの地図中にある「Gaza int. Airport:ガザ国際空港」は、1998年に開港したものだが、2001年イスラエル軍によって完全に破壊された)
- 水や電気などのライフ・ラインは、全てイスラエルのコントロール下にある。よって、パレスチナに固有の水資源に対しても、パレスチナ人は占領者であるイスラエルに料金を払って手に入れなければならない。
- 水に関しても、圧倒的少数のイスラエル人入植者がそのほとんどを独占しており、パレスチナ人が利用できる水の量は悲劇的に制限されている。(参考リンク:一滴の飲み水もなく:パレスチナ子どものキャンペーン より)
- ガザの失業率は、70〜80%。1日1ドルの貧困ライン以下で生活する家庭の割合は85%近くにも達する。多くの子どもたちに栄養失調による中〜重度の貧血症状が見られるとのこと。(参考リンク:貧困に包まれるガザ:パレスチナ・ナビ より)
- ガザの周囲は、壁によって完全に囲まれている。海は、イスラエル軍によって封鎖されている。
- ガザの出入口は、イスラエルに至る北のエレズ(エレツ)とエジプトとの国境に位置する南のラファの2ヵ所のみ。出入国は、完全にイスラエルのコントロール下にあり、パレスチナ人がガザを出入りする自由はない。(パレスチナとエジプトの国境を管理しているのは、なぜかイスラエル。これは、パレスチナとヨルダンの国境も同様)病人であろうとも容赦なし。(参考リンク:治療を拒む検問:パレスチナ・ナビ より)イスラエルがその国境を完全封鎖することも頻繁にある。一方、入植者のためには入植者専用道路が整備され、入植者はその道路を利用して出入りしている。(こちらの地図 の水色のラインが入植者専用道路)
- 2004年10月現在、イスラエルは外国人がガザへ入ることを阻止している。ガザに入ることができる外国人は、ごく限られた国連関係者やNGO職員と許可が出たジャーナリストのみ。ガザの現状とイスラエル軍の横暴が目撃されることを極端に恐れるイスラエルは、ガザを密室状態に置いている。
- ガザを縦断する唯一の道路は、イスラエル軍の検問所により小刻みに分断されている。イスラエル軍は、その道路を完全に封鎖することもしばしばある。その影響で、ガザで暮らす人々は、(幸運にも仕事があったとして)仕事に行くことも、(幸運にもまだ学校が破壊されておらず、なおかつ幸運にも学費を払うことができたとして)学校に行くことも、病院に行くことも、友達や家族に会いに行くことなども頻繁に妨げられる。また、検問所ではなく、道路そのものを破壊して自動車を通行できなくしている場所もある。イスラエル軍が嫌がらせで破壊した道路の写真 1(40KB) 写真 2(40KB)
編者附記:
上記のような状況に憤慨しているのは、抵抗の手段はさておきテレビのニュースや新聞で「イスラム過激派」と呼ばれる人たちだけでないのは当然でしょう。このような状況にあって、すべての人がイスラエルに従順でいるほうが不自然だと思われます。しかし、イスラエルはパレスチナ人が抵抗するから仕方なく攻撃し、仕方なく家や農地や道路を破壊し、逮捕し、道路や国境を封鎖するのだという主張を繰り返すばかりです。一方、抵抗をやめたからといって上記のような状況が解消するとはいまのところ考えられません。イスラエルのいう「平和」というものが、どのような状況にあろうともパレスチナ人がただ黙って耐え忍ぶことを指すなら、おそらくそのような「平和」は訪れないし、それは普通「平和」とは呼ばれません。
【地図】
【参考サイト・リンク】
日本語
(「パレスチナ情報センター」内)
(その他)
英語
(写真は Rafah Today より許可を受けて転載)