
ガザ地区に関する資料集
【ガザ地区 概要】
- ガザ地区は、報道では「パレスチナ自治区」などと表現されることもありますが、ヨルダン川西岸地区同様、実際は 1967年以降イスラエルの軍事占領下にあり、常にイスラエル軍が支配し弾圧を続けてきました。イスラエルは、人々に対する武力による直接的な攻撃はもとより、家屋破壊、農地破壊、道路封鎖、学校への攻撃や封鎖による教育システムの破壊、水道や電気などインフラの破壊、移動の自由の剥奪、経済封鎖、土地の収奪、入植地の建設、水資源の略奪、「行政拘束」という名の罪状無しの拉致監禁とそれにともなう拷問など、数限りない犯罪行為を行っています。
- 2005年、ガザにあったユダヤ人入植地は撤去されましたが、占領状態は続いています。2005年に行われたのは入植地とイスラエル軍基地の撤去だけで、依然としてガザの地上も海も空もイスラエルの管理下にあります。またイスラエル軍は、日常的に侵攻を繰り返しています。ガザからイスラエル軍の基地がなくっても、ガザはイスラエルにとって隣町のような場所なので、いつでも好きなときに出かけていって、人を殺したり家を壊したりしてさっさと帰ってくることが可能です。ほとんど報道されることはありませんが、イスラエル軍は毎日のようにガザに侵攻して暴れています。(ガザ入植地撤去については、特集:ガザ入植地撤去と西岸入植地再編 を参照してください)
- 2006年以来、イスラエルはガザ地区を完全に封鎖し、ガザでは生活必需品や医薬品すら手に入らない状態が続いています。また封鎖によって、ガザの農産物などが輸出できなくなっており、ただでさえ破壊されていた産業がさらなるダメージを受けています。
【ガザ地区 基礎データ】
- ガザ地区には 150万人以上の人が暮らし、そのうち難民は100万人以上。
- 8ヵ所の難民キャンプがある。(UNRWA:GAZA REFUGEE CAMP PROFILES)
- 人口約150万人に対して面積は363平方キロ(東京都23区の約6割)。縦が約46km、横幅が約6kmから10km。難民キャンプは世界最高の人口密度といわれている。
- 水や電気などのライフ・ラインは、イスラエルのコントロール下にある。よって、パレスチナに固有の水資源に対しても、パレスチナ人は占領者であるイスラエルに料金を払って手に入れなければならない。
- ガザの失業率は、70〜80%。1日1ドルの貧困ライン以下で生活する家庭の割合は85%近くにも達する。多くの子どもたちに栄養失調による中〜重度の貧血症状が見られるとのこと。(参考リンク:貧困に包まれるガザ:パレスチナ・ナビ より)
- ガザの周囲は、壁によって完全に囲まれている。海は、イスラエル軍によって封鎖されている。空(領空権)も、完全にイスラエルの管理下にある。
- ガザの出入口は、イスラエルに至る北のエレズ(エレツ)とエジプトとの国境に位置する南のラファの2ヵ所のみ。出入国は、完全にイスラエルのコントロール下にあり、パレスチナ人がガザを出入りする自由はない。急病人であろうとも容赦なし。(参考リンク:治療を拒む検問:パレスチナ・ナビ より)現在、ガザの出入りは完全に封鎖されている。
- イスラエルは外国人がガザへ入ることも阻止している。ガザに入ることができる外国人は、ごく限られた国連関係者やNGO職員と許可が出たジャーナリストのみ。ガザの現状とイスラエル軍の横暴が目撃されることを極端に恐れるイスラエルは、ガザを密室状態に置いている。
編者附記:
上記のような状況に憤慨しているのは、抵抗の手段はさておきテレビのニュースや新聞で「イスラム原理主義者」や「イスラム過激派」と呼ばれる人たちだけでないのは当然でしょう。このような状況にあって、すべての人がイスラエルに従順でいるほうが不自然だと思われます。しかし、イスラエルはパレスチナ人が抵抗するから仕方なく攻撃し、仕方なく家や農地や道路を破壊し、逮捕し、道路や国境を封鎖するのだという主張を繰り返すばかりです。一方、抵抗をやめたからといって上記のような状況が解消するとはいまのところ考えられません。イスラエルのいう「平和」というものが、どのような状況にあろうともパレスチナ人がただ黙って耐え忍ぶことを指すなら、おそらくそのような「平和」は訪れないし、それは普通「平和」とは呼ばれません。
【地図】
【参考サイト・リンク】
日本語
(「パレスチナ情報センター」内)
(その他)
英語
(写真は Rafah Today より許可を受けて転載)