2010.01.20

『オルタ』09年11-12月号に、パレスチナ関連記事2つ
Posted by:情報センター・スタッフ
『オルタ』(アジア太平洋資料センター) の09年11-12月号に、当センターのスタッフ二名が記事を寄せています。
まず、特集「1989→:自由と民主化の神話」では、早尾貴紀が、「矛盾を深めゆく「ユダヤ人国家」ーーパレスチナ/イスラエル問題における「1989年」の転換点」を書いています。第一次インティファーダの最中に起きた冷戦崩壊、そしてその直後の湾岸戦争が、その後の「和平プロセス」を演出し、それが現在の閉塞状況をつくり出しました。その20年間を分析しています。
また「Around the World」のコーナーには、役重善洋が、「「植民地問題」とイスラエル」を書きました。ユダヤ人入植地の問題を、広く建国以来の歴史スパンで、かつ世界大の植民地主義の問題の文脈で論じています。
なお、「オルタの本棚」のショート・レヴューでは、サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』(青土社)が取り上げられています。
ぜひご一読ください。
2010.01.06

ガザ境界上での壁建設に抗議するエジプト大使館への要請文(ミーダーン)
Posted by:情報センター・スタッフ
ガザ地区のエジプト側境界線に、エジプト政府がトンネル貿易を阻止するための地下壁を建設しようとしています。長期にわたる封鎖状態にあるガザ地区では、この地下トンネルによる食糧や燃料の運び込みが住民の多くにとって生命線となっているのは周知のことです。
イスラエルの封鎖そのものが非人道的なのはもちろんですが、そこに最後の追い打ちをかけるようなエジプト政府の行動には強い抗議の意志を示さなくてはなりません。
「ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉」 が、エジプト大使館への要請文という形で文書を公表しました。ぜひお読みください。また周囲にも広めてください。
2010.01.01

ガザ地区検問所で抗議デモ(写真あり)
Posted by:情報センター・スタッフ
12月31日、ガザ地区のイスラエル側検問所エレズで、パレスチナ/イスラエルの諸グループ合同の呼びかけで、デモがありました。パレスチナ人(主にイスラエル国内、東エルサレムの)、イスラエルのユダヤ人、そして海外からの参加者も入れて、1000人ぐらいだったでしょうか。「大規模集会」と言うには足りない印象でした。
多いとも少ないとも言えないぐらいの規模。遠巻きに眺めるイスラエルの治安警察とIDF兵士もそれほど多くもなく、とくに張りつめた感じもありませんでした。

ちょうど一年前の今頃は、ガザ地区は激しい空爆と侵攻にさらされていたわけですが、見た目に派手な攻撃がなくなると、大きな関心を集めにくい、そして人びとの行動を引き出しにくい、という状況は、日本でも感じていましたが、こちらにいても似た空気を感じざるをえませんでした。
しかし、こういうときだからこそ、関心を持続させ、問題の本質を見失わないようにしなくてはなりません。イスラエルの占領政策は、どんなときにでも着実に進められているのですから。
* * *
エジプト・カイロ側からガザのラファ検問所へ向かった Gaza Freedom March には42ヶ国から約1400人の参加者がありましたが、エジプト政府は対イスラエル関係からも入境を認めませんでした。そしてその参加者の一部には、ガザ地区を通らずにイスラエルに入国し、今日上記のエレズでのデモに引き続き参加した人たちもいたようです。日本人の参加者も見受けられました。
世界が注目を続けることが、そして小さなことでも意思表示をすることが、いま切に求められています。前の記事の共同声明への署名もぜひお願いします。
2009.12.28

ガザ虐殺を繰り返させないための共同声明
Posted by:情報センター・スタッフ
2008年12月から翌1月にかけてのガザ虐殺から1年、多数のグループの呼びかけで「民主党・社民党・国民新党連立政権に対して日本の中東政策の抜本的な転換を求める ガザ虐殺を繰り返させないための共同声明」が出されました。
いまなおイスラエルの軍事占領下にあるガザは、イスラエルによって完全に封鎖されており、人の出入りはもちろん、食糧や水、燃料や医薬品といったガザの150万人の住民が生きるために必要とするあらゆる物の搬入さえできない状況が長く続いています。重病の人が治療のためにガザから出ることさえままなりません。
また、ヨルダン川西岸地区でも、イスラエルによってパレスチナ人の家屋の破壊や入植地の拡大が着々と進められています。
そんないま、そして政権交代が実現したいま、これまでの日本の中東政策を見直すべく政府に対して働きかけることは、とても重要なことだと思います。
「民主党・社民党・国民新党連立政権に対して日本の中東政策の抜本的な転換を求める ガザ虐殺を繰り返させないための共同声明」
署名/ネット賛同者も募集中です。
2009.11.24

サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ――パレスチナの政治経済学』(青土社)、刊行
Posted by:早尾 貴紀
サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ――パレスチナの政治経済学』
(岡真理、小田切拓、早尾貴紀=編訳、青土社、2009年、2600円)
今年3月に招聘したサラ・ロイさんの来日講演・対談・インタヴューをもとに編集しました。
ガザ攻撃からまもなく一年ですが、何も解決していないどころか、いつ何が起こるか分からない情勢はそのまま。つねに問題の深層を見極めていかなければなりません。ぜひ熟読を。
(オビ・目次より)
ひとつの社会全体が崩壊しようとしている
「パレスチナ問題」 を経済学的に分析し、世界的に注目される著者が明らかにするイスラエルの占領の実態と国際社会の援助の行方。ホロコースト生存者の娘という出自から問う、人間の記憶と倫理への思考。
【目次】
序章 ガザ地区とパレスチナ占領の概要およびサラ・ロイの仕事 早尾貴紀PART 1
第1章 もしガザが陥落すれば・・・・・・ 二〇〇八年一二月二六日 サラ・ロイ 第2章 ガザ以前、ガザ以後 イスラエル‐パレスチナ問題の新たな現実を検証する サラ・ロイ
第3章 「対テロ戦争」 と二つの回廊 小田切拓PART 2
第1章 ホロコーストからパレスチナ‐イスラエル問題へ サラ・ロイ
第2章 〈新しい普遍性〉を求めて ポスト・ホロコースト世代とポスト・コロニアル世代の対話 サラ・ロイ × 徐京植



