・ 

2009.04.12

沖縄発の雑誌『けーし風』で特集「ガザが世界に問いかけているもの」

Posted by:早尾貴紀

 沖縄から発信されている雑誌『けーし風(かじ)』の最新号62号で、特集ガザが世界に問いかけているもの」が組まれました。

〈特集〉ガザが世界に問いかけているもの――パレスチナと私たち
 ・特集にあたって 若林千代
 ・ラジ・スラーニ氏への手紙 安里英子
 ・講演:パレスチナの歴史と現在、そして「対テロ戦争」 板垣雄三
 ・ユダヤ人としてイスラエルのガザ攻撃と占領政策を批判する――サラ・ロイさん来日講演 早尾貴紀
 ・〈パレスチナ・オリーブ〉生産者訪問記――ガザ侵攻のなかで 皆川万葉

 イスラエルによって激しく破壊されたガザ地区で、人道援助だとか復興支援といったことが、各国政府やNGOによっておこなわれています。日本政府と日本のNGOもしかりです。しかし、本当の問題は、イスラエルによるパレスチナの占領という政治問題であって、人道問題ではありません。
 同様のことは、沖縄についても言えるでしょう。日本政府が沖縄に押しつけている米軍基地問題に対する批判を、経済支援によってごまかしているわけです。援助金漬けにすることによって、基地反対の声を封じ込めているのですから。

 私たちはパレスチナを考えるときに、やはり日本が直接的に援助漬けにしていいようにコントロールしている沖縄の問題を同時に考えなければなりません。パレスチナと沖縄とを架け橋して見ていくことが重要です。
 そうでなければ、たんに「可哀相な人たち」ということに矮小化してしまいがちです。「政治問題として訴えても解決しないのだから、地元にお金や物資が投下することが支援なのだ」ということになりかねません。これこそが、占領体制を支えているにもかかわらず。
 一つ前の記事で批判されている日本政府&JICAによる 「平和と繁栄の回廊構想」 もその典型です。

 沖縄の問題を考え、行動するために、またパレスチナの問題を自らの問題として取り組むために、『けーし風』をぜひご購読ください。
 申し込みは、 BOOKS Mangroove まで。

次の記事 → 臼杵陽氏の岩波新書『イスラエル』刊行

パレスチナのNGOから表明された「平和と繁栄の回廊」構想に関する声明 ← 前の記事

トップページ


Powered by blosxom