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2009.07.03

西岸地区では民間警備会社が検問実施!

Posted by:早尾 貴紀

 あきれるニュースだ。
 パレスチナ・ヨルダン川西岸地区のトゥルカレム南部、シャアル・エフライム検問所では、なんとイスラエルの民間の警備会社がパレスチナ人・荷物の通過に対して検問を実施し、なんとなんと!、軍の検問でも止めていない、商品外の基本食料品について、「量が多い」という理由で、通過を阻止しているというのだ!

 これは検問所の人権監視をしているNGO「マフスーン・ウォッチ」が報告し、ハアレツ紙が地元パレスチナ人にも確認した事実だ。水、氷、家庭食品、ザアタル、コーヒーなどが差し止められている。
 さらに具体的に一人当たり携行できる食品を、ホブズ(袋状のパン)5枚、ホンモス(パンにつけるマメのペースト)1缶、チーズ1〜2切れ、オリーブの実5〜10個、などと詳細に定めているという。
 まさに刑務所の差し入れ規制のようだと言うしかない。

 実はこの規制の目的の一つには、イスラエル側に出稼ぎ労働に出るパレスチナ人が、必ずイスラエルの店で割高な食料品を購入せざるをえないようにする、ということがある。
 長い検問の待ち時間のために、早朝日の出前に家を出て、イスラエル側で働き、日が落ちてから家に到着する労働者たちは、物価の高いイスラエル側で買わなくて済むように多めに食品を持ち歩く。
 検問所の運営が民間会社に委託されると、金儲け主義&植民地主義のイスラエル企業が、食品携行の規制を始めたわけだ。

 今度はカルキリヤの検問所が民間委託されたという。同様の苦情がパレスチナ人から出され始めている。ここにも占領の本質が浮き彫りになっている。

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