・ 

2010.05.12

極右政党「イスラエル我が家」党首リーベルマン副首相兼外相が来日

Posted by:情報センター・スタッフ

5月10日から13日にかけて、外務省の招待で来日しているイスラエルのリーベルマン副首相兼外相(Avigdor Lieberman/リーバーマン)が鳩山首相、岡田外相とそれぞれ会談した。

リーベルマン・イスラエル副首相兼外相の来日(外務省)

体裁を取り繕うことなく人種主義を掲げ、イスラエル国内からのアラブ人の追放やアラブ人の市民権の剥奪を堂々と公言してはばからないリーベルマンは、右派ばかりがひしめくイスラエル政界の中でも際立った存在感を示す極右政党「イスラエル我が家」(我が家イスラエル)の党首。

鳩山首相と岡田外相にしてみれば、そのような物騒な人物と会談するのは、さぞ恐ろしい体験だっただろうし、リーベルマンにしてみれば、はるばる日本までやって来て、下等な人種の、あるいは同じ人間とも思っていない連中と笑顔で挨拶を交わし、会談するなど心外だったに違いなかろうが、外務省のWebサイトには、漠然とした、当たり障りのないことばかりが列挙された報告が掲載されている。

リーベルマン・イスラエル副首相兼外相による鳩山総理大臣への表敬(外務省)

こんな漠然とした会話をするために、わざわざ税金を使ってこの物騒な人物を招いたとなると、その意義はさっぱりわからない。一方、イスラエルにとっては、先日の副首相、兼諜報相、兼原子力相のダン・メリドール来日の直後ということもあり、何かよほど日本に脅しをかけておかねばならないことがあるということなのかもしれない。

5月10日、イスラエルは念願かなってOECD(Wikipedia: OECD)への加盟を果たし「先進国クラブ」の仲間入りをした。(イスラエル経済は、占領、すなわち植民地経済によって支えられているなどとしてパレスチナ自治政府などから反対の声があがっていた)。

となると、残るは、またしてもイランの制裁関連。先日のメリドール原子力相の来日時に鳩山首相は、イスラエルが核兵器を保有しているにも関わらず核拡散防止条約(NPT)に加盟していないことを懸念し、メリドールに対して「すべての国がNTPを批准すべきだ」と言ったとされるが、その思い切った発言は、イスラエルをイラつかせてもいるだろう。

報道によると「イランの核開発問題については、リーベルマン外相が深刻な懸念を表明した」(日本経済新聞)とのこと。現在、熱心に核の恐怖を世界に説いて回っているイスラエルは、中東で唯一の核兵器保有国であり、数々の国連決議や国際法を無視している世界でも屈指の好戦的な国でもあり、核拡散防止条約(NPT)にも加盟していない。

リーベルマンは11日、都内でのビジネス関係者らとの会合において、入植活動に対するパレスチナ自治政府などからの非難について「イスラエルを非難するための口実にすぎない」と述べ、今後も入植住宅建設を継続する姿勢を示し、入植活動と和平を関連づけるべきではないと、極めてユニークな持論を開陳したとのこと。その手の珍発言の連続に、会場は苦笑いに包まれたと思われるが、真相は不明。

【関連記事】

次の記事 → 金沢美術工芸大学に対しイスラエル大使館がベツァレル美術デザイン学院との交流を申し入れ

イラン制裁に向けイスラエルの副首相が来日 ← 前の記事

トップページ


Powered by blosxom