・ 

2010.06.01

イスラエルによる公海上での海賊行為、虐殺ーー自由船団への攻撃

Posted by:情報センタースタッフ

5月31日、封鎖されたガザに向けて支援物資を運ぶ「ガザ自由船団」の船がガザ沖の公海上で、イスラエル軍に急襲され、数十人が殺傷されるという事件が起きました(イスラエル政府は殺した人数を9名と1日に発表。負傷者は30人程度。ただし、氏名等は明らかになっていません【追加】非公式ですが、ハイファの病院が死者数は25〜26人と出したとイスラエル人が情報をくれました。確認はとれていません)。

襲われた船団は、「フリー・ガザ・ムーブメント」が主にトルコの団体と人道的支援として組織し、1万トンの支援物資と、政治家や元軍人などを含む50カ国700人ほどの活動家、ボランティアを載せて、封鎖で苦しむガザに向かっているところでした。支援物資の中身は、主に浄水装置や建設資材、それに教育資材などで構成されていました。

船団はイスラエル特殊部隊による急襲を受けて、死傷者を出し、イスラエル海軍に拿捕されて、イスラエルのアシュドット港へ乗員もろとも連れ去られました。乗員は港に設けられたテントで取り調べを受け、強制送還か、収監の措置を受けているようです(イスラエル当局が明らかにしないため、詳細は不明)。

イスラエルは船団が「国にとっての脅威だった」と弁明していますが、公海上で国際法に反し、襲撃、殺人を行ったことへの反応は大きく、31日にはトルコの各都市、スウェーデン、フランス、イタリア、エジプト、ギリシャ、ガザなどで何千人規模の抗議が行われています。イスラエル国内でもテル・アビブで2000名が抗議を行いました(西岸のカランディア検問所で行われた抗議デモでは、米国人女性がイスラエル軍の催涙弾を片目に受けて、目を摘出するという重傷を負っています)。

国際社会での動きも早く、EUがこの事件に対する対応会議を開き、トルコ政府は「この事件は国家テロリズムだ」とし、イスラエルからの大使引き揚げを決めました。

また、トルコ、パレスチナ、レバノンによる要請を受けて、国連安保理が緊急に開かれ、1日に声明が発表されています。それには、死傷者を出したことに対する非難とともに、船と乗員を即刻解放し、積荷を目的地(ガザ)へ届けること、事件の完全な調査を行うことが盛り込まれています。

イスラエル政府は言い逃れをしていますが、イスラエル内からも作戦の失敗だったという声が新聞紙上を通じて出始めました。

船団にはアルジャジーラTVのほか、トルコのテレビ局クルーや、南アフリカのジャーナリストが乗船し、急襲の映像を記録していました。そのときの映像:

続報は、パレスチナ・アーカイブス で集約中です。

「フリー・ガザ・ムーブメント」のWebサイト
Free Gaza Movement

次の記事 → 無惨極まる、日本政府・外務報道官の談話

ミーダーン編『〈鏡〉としてパレスチナ――ナクバから同時代を問う』 ← 前の記事

トップページ


Powered by blosxom