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2009.02.22

ガザ攻撃をきっかけとしたパレスチナ/イスラエルへの関心の持続について

Posted by :早尾 貴紀

 昨年末からのイスラエルによる激しいガザ攻撃は、日本社会のなかでも広い関心を集めた。
 大規模な攻撃で死傷者がたくさん出ないと報道されない、報道されないと注目されない、という構図そのものには大きな問題がある。メディアの責任は重い。
 そして、例によってだが、1月18日のイスラエルの 「一方的停戦」 によって、問題が一定「沈静化」したとされ、報道量がガクッと減った。新聞の紙面を見れば明らかだ。
 そして怖かったのは、世間的な関心の低下だ。「突然の空爆開始」とともに集まった注目は、「停戦」とともに容易に去りかねない。

 しかし「停戦」後、1月末や2月に入ってから開催されたいくつかの講演会や集会で、予想外に参加人数が多かったので、少しばかりホッとした。しかも、宮城県の石巻や滋賀県の彦根など、ひじょうに小さな地方の街の集会で、いずれも会場のキャパを越えてイスを追加しなければならないほどになったのはよかった。
 そして、毎度強調しているのは、「年末の空爆で突然始まったのではない」ということ、「停戦では何も解決どころか改善もしていない」ということ、そして「ガザだけが問題なのではなく、同時に西岸地区やイスラエル国内のパレスチナ人に対しても残酷な分断政策が強化されている」ということ。
 だから、今回のことで初めてパレスチナ/イスラエル問題に関心を向け、そして集会会場に足を運んでくれた人たちには、ぜひ継続して注目してほしいし、何ができるかを考えてほしい。

 3月に入ると、今度は、まさにガザ地区を中心とした占領問題の専門家 サラ・ロイ氏の来日集会 が企画されている。こちらにもぜひ多くの人に足を運んでもらいたい。

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