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2009.09.03

次々と新入植地建設、これを民族浄化と呼ばずしてどうする!?

Posted by :早尾貴紀

 アメリカの親イスラエル・ロビー団体が、新しい反オバマ大統領キャンペーンを始めたそうです。オバマがイスラエルの入植政策が和平交渉の障害になっているとして、新規入植地の建設凍結と不法アウトポストの撤去を提案していることに対して、「ユダヤ人に対するエスニック・クレンジング(民族浄化)だ!」というネガティブ・キャンペーンに打って出たとのこと。
 あまりに露骨な「居直り強盗」みたいで、どこまで本気なのかわからないですけれども、でも多少ともこういうロジックがずっと一貫して国際社会でまかり通ってきたんだなぁということを思い知らされます。
 それにしてもあまりのアベコベさには、いい加減にしろとも言いたくなります。

 これがどれだけひどい話かということについては、次の報道を読むとよりはっきりします。

 まず8月に発表されたピース・ナウの入植地レポートによると、2009年の上半期だけで600棟の住居が西岸のユダヤ人入植地に建設され、さらに100棟(大半がプレハブで一部が恒久建造物)が不法アウトポストに建設されたとのこと。
 さらに合計4万棟が、建築計画中で、これについては建築許可が出ているとのこと(多くが東エルサレム近郊のマアレ・アドゥミームとグッシュ・エツィオーンらしい)。

 また8月23日のハアレツ紙によると、さらに新しい入植地が東エルサレム中心部のアラブ人居住地のど真ん中に建設する計画が、一年半前からもちあがっていたのが、当局に正式に承認されたとのこと。
 旧市街のやや南東、シルワーンの近く、ラース・アル・アムードのそば。すでにユダヤ人入植地マアレ・ゼイティームがあり、これが建築中の建物も入れると110数棟規模。ここに隣接する場所にさらに100棟強の入植地マアレ・ダヴィッドを建設するとのこと。隣接するので事実上一体の入植地としては200棟を越え、居住するユダヤ人入植者は1000人を越える見込み。

 この入植地計画をこそ「エスニック・クレンジング」と呼ばないで、いったい何がそう呼べるのでしょうか?

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