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2010.01.20

2000年から2010年までの10年を考える旅

Posted by :早尾 貴紀

 2009年暮れにパレスチナ/イスラエルに渡り、そのまま年越しをして2010年を迎えました。

 2010年と言えば、2000年9月からの「第二次インティファーダ」から10年を迎えるということになります。それに先立つ7月には、当時任期終了間際だったアメリカ・クリントン大統領が、キャンプ・デーヴィッドで、アラファト大統領とバラク首相とに、強引に和平を結ばせようと、正確にはパレスチナ側に領土的譲歩を無理強いしようと、缶詰にして失敗したということがありました。
 それから9月にシャロンの挑発、第二次インティファーダ勃発、翌01年シャロンの首相就任、アメリカ〈9・11〉とそれに対する「対テロ戦争」、それにイスラエルが便乗しインティファーダの武力弾圧の強化、02年春に西岸・ガザ全土をイスラエル軍が大侵攻・武力制圧、隔離壁建設開始、、、

 00年代の10年間というのは、パレスチナの景色を完全に変えてしまいました。壁や検問所のない90年代の景色を知っている人からすれば、信じがたい変貌です。
 そして今度の滞在は、その10年の時間の流れを感じさせられることが多くありました。正確には、僕が長期滞在を始めた02年(-04年)からということになります。
 変わりゆくのは景色だけではありません。人も変わります。子どもも少しずつ大人へと成長します。環境が変われば大人でも大きく成長します。つきあい続けたパレスチナの人びとの変化に驚かされました。
 あるいはこの10年の時間は、イスラエルの市民社会を、とりわけ中道的和平派を疲弊させ、閉塞させてしまいました。ガザ大侵攻1年目の12月末のエレズ検問所集会には、まとまったヘブライ語の声はついぞ聞こえてきませんでした。

 これからしばらく、今度の滞在で見て感じ考えたことを、少しずつこの欄でレポートしたいと思います。

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