パレスチナ情報センター
ラファからの緊急メール (P-navi info から転載)

先日来、パレスチナ・ガザ地区最南端の街、ラファは激しい攻撃にさらされています。13日には、イスラエル軍のアパッチ・ヘリからのミサイル攻撃で、一般市民の間に多数の死傷者が出ました。この時のすさまじい状況を伝える緊急メールが、ラファ在住のムハンマドさんから届きました。家屋破壊と攻撃は今も続いています。どうか、できるだけ多くの人に、ラファの現状を伝えてください。(翻訳者)2004.05.15

『今、また撃ってきている』13日のラファへのミサイル攻撃
 shelling us now, by heavy bullets and rocket

ムハンマド / Mohammed

2004年5月15日午前9時43分受信(現地時間午前3時頃)

アパッチ攻撃ヘリから砲弾が降り注いでくる。いたるところに散らばっている、怪我をした人、死んだ人の体の一部。いったいどのくらい?数えられやしない。僕の親族、ハニの遺体も遺体として確認できなかった。病院に運ばれたハニは、バラバラの断片・肉片だった。ハニがこんなふうになって病院に到着するなんて、僕には信じられない。どうしてもどうしても信じられない。ほかのみんなと一緒にいたハニに、連中はどうしてミサイルを浴びせたのか。なぜだ。なぜなんだ。僕にはどうしてもわからない!!何百という家が今も壊されつづけている。スペインのラジオ局が電話をしてきて、電話口から聞こえる怪我人の叫び、家々に降り注ぐアパッチ・ヘリの砲弾の音に、言葉をなくしていた。ブルドーザーの轟音、助けを求める人たちの声……家の残骸の下には、大勢の人のバラバラになった遺体が埋もれている。

今、僕と一緒にいるジャーナリストには、このラップトップが必要なんだけど ──電池は18%しか残ってなくて、彼にも書かなければならないことはあるんだけど ──10分だけ貸してもらって、このメールを書いている。僕のコンピュータは停電で使えない。殺された人・怪我をした人は、もう本当にたくさんたくさんいて、病院でも体の断片をひとりひとりとのものして識別することもできないし、現時点では、実質的に何もできない状態だ。僕も疲れきって、ほとんど立っていられそうもない。イスラエル兵はカメラめがけて撃ってくる。地面に散らばった体の一部や肉片の写真を何枚か撮る。でも、イスラエル兵は相手が誰だろうとおかまいなし。本当に防弾チョッキがないとヤバそうだ。これだけの銃弾が飛んでくるとなると、防弾チョッキなしでは、自分の体を守れない。でも、今、予備のチョッキはない。僕がこれまでいつも借りていた友達の防弾チョッキは、今、一緒にいるジャーナリストが使っている。この大殺戮を取材しているジャーナリストはそれほど多いわけじゃない。でも、このままじゃ、僕自身の目がいくら撮りたいと思っても写真が撮れるかどうか。シャッターが遅い。ああ、とにかく防弾チョッキを見つけなきゃ。わあ、また銃弾の雨だ。アパッチに加えてF-16もバタバタと撃ってくる。またも大勢の人が倒れていく。救急車はまったく近づけない状態。ラップトップの電池切れの警告音が鳴りはじめた。とりあえず持ち主に返そう。

どうか、次々と殺されていっている若者たちのためにも、今、ここで何が起こっているかを何とかみんなに伝えてほしい。地べたに散らばっている、人間だったものの断片のことを……。今度はミサイルが何発か降ってきた。そろそろ病院の玄関まで避難しなければ。

翻訳:山田和子

※文中で触れられているハニさんは、ムハンマドさんの近い親族。13日のイスラエル軍によるミサイル攻撃で殺されました。『ラファ・トゥディ』の5月13日のレポートに、つらい写真とともに短報が載っています。
http://www.rafah.vze.com/
(肉片となった遺体の写真が掲載されています。ご注意を)

「肉片になった友だち」(ラファのアネスより)にも、この時の様子が伝えられています。以下に。
http://www.onweb.to/palestine/siryo/nakba14may04.html

※ラファの最近の惨状については、ナブルス通信最新号『ラファで続いているナクバ(大災厄)』
http://www.onweb.to/palestine/siryo/rafanakba15may04.html
を参照してください。

◇イスラエルに声を届けて下さい 抗議・要請文サンプルの改訂バージョンも含めて、以下のサイトに呼びかけがあります。「益岡賢のページ」 
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/palestina0405.html


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